サイコパスなモラハラ夫
私が体調不良に苛まれたある日。
サイコパスな夫の言動、態度に震えるできごとがありました。
メニエール病未満の妻の持病
私は30歳を過ぎてから、
たまに酷いめまいと吐き気に襲われるようになりました。
発症するのは年に1~2回。
めまいは回転性。
目に見える周りの物すべてがぐるぐると回ってしまい、目を開けていられません。
ものすごい吐き気をともない、吐くものがないのに苦しみ続けます。
起きていることができず横になるのですが、目をつむっていても回る感覚が絶えず、寝返りを打つにも大きな揺れと吐き気の波に襲われ、身動きが取れません。
トイレに行くにもつらく、
涙を流し、声を漏らしながら這って行きます。
症状が完全に治るには1~数日要しました。
思い浮かんだ病気はメニエール症候群
めまい・吐き気・耳鳴りの3つの症状が特徴です。
私の症状は耳鳴りがありません。
何度か病院で検査しましたが、特に正式な診断名はつかず、どこも〝よく休むように〟という言葉とめまいを止める薬をくれるだけでした。
結婚直前は、この症状が出ても軽くて忘れるほどになっていたのですが、結婚後は以前よりも頻繁に出るようになりました。
まったく起きられず、数日気持ち悪いのが続く日もあれば、回っている感覚があるけど、起きて家事もこなせるという日もありました。
夫には、結婚前から症状について知らせてありましたが「あ、そう」という感じで無関心、特に気に留めていない様子でした。
絞りだした〝いってらっしゃい〟
その日、
私は朝からめまいと吐き気に襲われていました。
毎朝、夫の出勤準備のためにしてあげていることは何もできませんでした。
その時の夫は
横になる私に腹を立ててる様子はありませんでした。
夫は横になる私の上を行ったり来たり。
淡々と出勤準備をしていました。
これから仕事に向かう大変な夫
いつも朝から気が重く不機嫌な夫
〝せめて、そんな夫を見送りたい〟
急いで玄関に行き、しゃがみこみました。
気持ち悪さ・しんどさの波をやり過ごすために大きく息をしながら、夫が靴を履き終えるのを待ちました。
「今日は寝てな」
「ごめんね。いってらっしゃい」
なんとか夫を送ることができました。
私は這って布団にもどり
ひたすら気持ち悪さと格闘していました。
夫からの非情なメール
夕方、夫からメールが届きました。
〝X先生と飲んで帰ります〟
用件だけがさらっと書かれてました。
私の体調を気にかけるような内容はどこにもありませんでした。
今日?
飲む?
私の朝の状態は夫にどう映っていたのだろう?
特別な飲み会ならまだしも、ただの飲みです。
X先生とは公私べったりで、飲みは週に1~2回。
多い時はそれ以上、休日に呼ばれることもありました。
※X先生は敵か味方か。何かと夫・私たち夫婦に介入してはさまざまな波風を立てました。X先生と私たち夫婦についてはまたいつかおはなしいたします。
このようなことは以前から何度もあり、日頃から夫の非情さを感じることが多々ありました。
体調不良で身体が思うようにいかなくて情けない上に、夫からの度重なる冷たい仕打ちに心が激しく痛み、私はどうしようもなく泣いてしまいました。
心身に余裕がなかった私は、
夫に「飲み会いってらっしゃい」と気持ちよい返事を返すことができませんでした。
この一言が伝えられなかったことが
おそらくモラハラ夫の心を刺激してしまったと思われます。
妻のきもち。夫の言い分。
その後、かなり遅く帰宅した夫。
飲み会には行かず、残業してきたと言いました。
その時の、ものすごい攻撃的・挑戦的な言い方や目つきに、何だかひっかかるものを感じましたが、私は夫の残業にはどんなに遅くても口出ししないことにしていたので、何も言いませんでした。
しかし、
今朝の私の酷い様子を見ていながら、飲み会に行こうとしたことについて私が素直に感じたことは、あらためて伝えました。
夫の表情に力が入ったのが分かりました。
顔色が変わり、怒りに満ちた目つきで睨みつけたかと思うとそっぽを向き、こちらが嫌な気もちになるような言い方で「ごめん」と言いました。
私はその夫の様子が腑に落ちず、それを言葉にするやいなや夫が急に激しく怒り出しました。
目を見開き、
ものすごくおそろしい表情
威圧的な物言いと怒声
「あなたが言うから飲まないで帰って来てやったんだろ」
「俺は仕事してんだ」
「俺が飲み会断って、周りから助けてもらえなくなって、仕事できなくなったらおまえ責任取れんのかよ」
「おまえ俺と同じくらい稼げんの?稼げないだろ?稼げないなら文句言うな」
夫は、次々とものすごい勢いで頭ごなしに怒鳴り散らしました。
過呼吸とサイコパス
私はめまいと吐き気でどうしようもなくしんどい上に、夫の酷い言動と態度に愕然として心身崩れそうでした。
でも、
あまりにも勝手な言い分であったり、一方的な侮辱に感情を抑えられず、一つ一つ否定や反論しました。
夫は私の言葉にさらにかぶせるように怒鳴り散らし、暴言を吐き、まったく太刀打ちできませんでした。
その時、私たちはずっと脱衣所にいたのですが、夫が怒り全開でものすごい勢いで部屋に帰ろうとしました。
夫が部屋に帰ってしまうと、
いつものようにまったく話し合えないことが分っていたので、私は夫を止めようと腕を掴みました。
「ちゃんと落ち着いて話してよ」
「どうしていつもこうなっちゃうの」
私は夫に声をかけながら、鬼のような恐ろしい形相で乱暴に私をどけて行こうとする夫を必死に引き留めました。
すると、
夫はさらに怒りを露わにし、訳の分からない脅すような言葉を何度も何度も怒鳴って連呼しました。
私は恐怖とショックで泣いてしまっていました。
めまいと吐き気
ひどい動悸
それからたちまち呼吸が苦しくなり、私は床に伏せてうずくなりました。
そのまま動けず過呼吸に。
しばらくして自力でなんとか呼吸が落ち着き、目を開けると夫の足が見えました。
そのまま見上げると、
腕を組み、仁王立ちをした夫が
どす黒く強張った恐ろしい表情で私を見下ろしていました。
私は恐ろしすぎて、
何も言葉がでませんでした。
「引き際をわきまえろ」
と吐き捨て、
夫は部屋に戻っていきました。
しばらくしてから
私も部屋に戻りました。
夫はさっさと布団を敷き、
くつろぎの体勢でテレビを見ていました。
私はめまいと吐き気、夫への恐怖、絶望を抱えたまま、夫の横で小さくなって横になりました。
共感も良心もないモラハラ夫
夫は自分の言動・行動などに少しでも否定的な態度を示すとすぐに不機嫌になります。
私は日頃からそれが分かっていてなるべく夫の心を逆撫でしないように気を付けているのですが、今回は自分の意見・気持ちを述べてしまったことで、夫の怒りを買ってしまいました。
私が少しでも夫の思い通りに動かなかっただけで
「おまえは俺への感謝が足りない」
と語気強く放たれ、人間性を否定されます。
今回の夫にとっての正解は、
気持ちよく飲み会に送り出す
もしくは
残業してきた夫を精一杯労い、もてなす
私の体調や心情などはまったく関係ないのです。
モラハラ夫には共感も良心もありません。
夫にとって大事なのは、自身の欲求が満たされているかどうかだけなのです。