無責任なモラハラ夫の『現実逃避』
私が夫との生活で苦悩したこと中に夫の『現実逃避』がありました。
逃げる・避ける・排除する
これが夫の基本姿勢。
夫婦で暮らしていればさまざまな問題が生じます。
人の思いはそれぞれ。
だから夫婦の数だけその問題に向かう方法やコミュニケーションの形はいろいろだと思いますが、私たちはそもそも問題解決のスタートに立つことにも困難を極め、一瞬で終わるような題材であってもわざわざややこしい事態に陥ってしまうので夫婦の間に要らぬ溝を掘り続けることになりました。
今回は、無責任なモラハラ夫の『現実逃避』についてのおはなしです。
現実逃避する夫との日常
夫に相談する
夫に悩みを話す
夫と話し合う
夫に報告する
これらは普通の夫婦なら日常的に何気なく行われていることだと思うのですが、私にとってはかなりハードルの高い行為でした。
家やお金のような生活のこと
少し先のこと
夫にしか話せない個人的な悩み
夫のこと 私のこと 心と身体
夫との暮らし、夫との交流の中で自然と生じる話題・問題ですが、夫はこのような『現実的』なことに対して異常なほどの拒絶反応を示しました。
普通に話しかけるだけで睨まれる。
棘のある声色、誠実さのない返事。
無視を貫く威圧を纏った背中。
夫が怖い
でも、話さないわけにはいかない
夫が怖い
でも、今日こそは克服したい
緊張、不安、恐怖…そして、少しの期待
夫を怒らせないように
手短に上手に伝わるように
話す内容を何度も練っては組み立て、それを何度も心の中で反復。そして〝明るく、軽く、笑顔で〟そう自分に言い聞かせて深呼吸。
自分の中から生まれる言葉を夫に伝えるまでにはものすごくたくさんの時間と慎重な心の準備を要しました。
でも、それはいつも徒労に終わります。
徒労だけならまだいい方。
大抵は取り付く島もなく突き放され、原型をなくすほどの傷を負った心の中にまた伝えらえれなかった言葉たちを溜めこんで腐らせていくことになりました。
逃げる・避ける・排除する
知らない 分からない 覚えてない
お前は頭がおかしい
俺はあなたみたいに暇じゃないから
時間の無駄
俺と同じぐらい稼げないなら何も言うな
あなたの言うことはしょうもない
じゃああなたが考えて
話を強引に逸らす
執拗に揚げ足を取る
屁理屈と責任転嫁で畳みかける
キレる 怒鳴り散らす
気に入らないなら出ていけ
テレビを見続ける
布団を被って硬くなる
溜息 無視 無言
夫は頑なに目の前の問題や課題、問いそして妻という生身の人間にまっすぐ向き合おうとせず、卑劣な行為・行動を繰り返しました。
今楽しくないことは嫌
今楽できないことは嫌
ゲームとお菓子とテレビと布団と言うことを聞く従順な生き物。
自分だけの世界が
今、満たされていればそれでいい
都合の悪いこと
面倒なこと
自分に利益がないこと
とにかく現実には向き合わず、徹底的に逃げる・避ける・排除する。
それはまるでテーブルの上にあるものを一つずつ棚にしまうのではなく端から手でザザーっと払い落してしまうように、または、対戦相手のいるゲームの途中で一方的にリセットボタンを押すような感じ・・・
テーブルの下には割れた食器や食べ物が散らかっている。一緒に遊んでいた友だちはショックで悲しんでいる。
〝それらを片づけたり、ケアするのは誰かがやってくれる〟
夫は自分の視界から消えてしまえば、それは〝ないもの〟〝なかったもの〟と捉える。
これが現実に向かう夫のイメージです。
現実逃避を続けてきたモラハラ夫は現状に何を思うのか?
考えることができない
もしくは、考えることを放棄している
私が夫に感じていたことです。
損得や勝ち負けに異常にこだわる
責任を負うことを嫌がる
欲求を制止されることに耐えられない
しっかり考えなくてはならないことであっても、ただその場の快・不快で対処したり、自分の歪んだ思考による劣等感や不平不満を払拭するためなど、短絡的でその場しのぎな方法をとる傾向にありました。
夫はおそらく私と出会う前からそうしてきたのだと思いますが、果たして夫はそれを貫いてきて真に満たされることはあったのでしょうか。
いくら強行突破して一つの問題から逃げることができても、夫はしょっちゅう自分を取り巻くあらゆるものに毒づき、周りを見下しながらも比較して強い劣等感を抱いてるようでした。
常に何かを恨み、誰かのせいにする夫
自分で現実に向き合わず強引に逃避してきたので、目の前に起こる事象にも自分で選んでここにいるわけではないという〝被害者感〟があるのかもしれません。
俺は悪くない
誰かが何とかしてくれよ
自分の人生にも無責任な夫。
夫は、自分を保身しているようで自ら苦しめていたのではないかと思います。
私は逃げるけど、逃げない
〝私〟が感じたこと思ったことなのになかったことにされる。
「あなたの言うことには価値がない」
そう言われ、何度も絶望に泣き崩れました。
今思えば、その絶望を最初に味わった時点で逃げ出してしまえばよかったと思いますがその時はまだいつか夫と分かり合えるはずだという希望がありました。
〝逃げてはいけない〟
あの頃は悪いのは私、至らない私のせいだと必死に心を入れ替え、無責任に逃げる夫を必死に追いかけてました。
誠実に向き合えない人を追う必要はない
今は迷うことなく逃げることを選択できます。
それは無責任でもない、弱さでもありません。
自分で悩んで考えて
現実を見て、じっくり向き合っている
私は理不尽な暴力から〝逃げること〟そして、自分の人生・私という人間から〝逃げないこと〟を選びました。
家にモラハラ夫がいなくなってももちろん人生の困難や悩みは次々やってきますが、日々自分の選択の積み重ねが今の私です。
失敗や間違いもありますが、自分の人生に責任を持ち、これから少しでも上を向き前に進めるようにできたらいいなと思います。
そして、モラハラ夫と出会い、結婚したのも私が選んだ人生です。
すべての傷み、悲しみが完全に癒えるわけではなく、それらに心が苦しくなることも時にはありますが、私は過去を否定するのではなくその時の私からの学びや気づきを糧にして昇華させていくつもりです。