妻、やめます。

モラハラ夫と過ごした日々の回想録

飲み会への執着~モラハラ夫の自己保身か裏切りか

飲み会に執着した夫の心の中


 夫は日頃から飲み会が頻繁でした。


お酒も人との交流も得意じゃないけど
何よりも飲み会を優先する夫。


今回は、飲み会を巡る夫婦の埋まらない心の溝とモラハラ夫の心のおはなしです。

 

 とにかくよく飲む教師たち


夫は同僚の先生方との飲み会が頻繁でした。


夫と公私ともにやたら距離の近いベテランのX先生を筆頭に、男女合わせて3~5人くらいのメンバーで飲むときと、X先生とサシ飲み、さらにX先生とそのお子さん(未成年含む)と飲んでくることも多々ありました。


週に2回、多い時はそれ以上。

曜日や休日も関係なく、深夜・朝方まで飲んでました。


人によって意見はさまざまだと思うのですが、私にとってはとてもつらい状況でした。

 

仕事で忙しい

飲み会で忙しい

あとは娯楽と快楽で忙しい


夫婦の間に確固とした信頼が築かれていれば悩むことはなかったかと思いますが、日々の生活にたくさんの感謝はあれど、夫のモラハラな言動や態度からは不安ばかりを与えられました。


家庭の大事よりも飲み会

時に仕事よりも飲み会を優先する夫


私はいつも夫の心が空くのを待ち続けなければなりませんでした。

結婚して初めての忘年会


結婚して初めての年末、
教員の忘年会がありました。


夫は一次会後はおそらくいつものメンバーと一緒だから帰りは遅いだろうと思ってはいました。


ただ、帰りが遅くなる時は連絡を欲しいということをいつもお願いしていたのですが、深夜になっても一向に連絡がなかったので、私から連絡してしまいました。


連絡が欲しかったと伝えると


「そんなこと言ってるやつはおまえくらいだ」


ものすごい剣幕で怒鳴られました。


「〇〇先生も△△先生も奥さんにそんな連絡はしてない」

「おまえは頭がおかしい」

「妻失格だ」


と罵り始めました。

 

「だって◯◯先生とかはイチオみたいに遅くまでいないし、ちゃんと日頃からコミュニケーションがとれてるからだよ」

 


〝飲み会中はなかなか連絡しづらい〟

という状況や夫の言い分ももちろん理解できるのですが、頭から罵られたことで私も感情的になってしまいました。



しばらくまったくかみ合わない口論をし、夫は最後まで私を罵って電話を切りました。



結局、夫が帰ってきたのは朝でした。


私に何も言わせないためか、
恐ろしい形相と威圧感たっぷりないかつい姿勢で部屋に入ってきました。


ただいまも言わず
朝帰りの言い訳もせず


黙ったまま苛立った様子が窺えました。


私も心穏やかではありませんでした。


夫に朝まで何をしていたのかと問うと、

若い男性教師と女性教師2人、夫の4人でカラオケBOXで雑魚寝をしていたと挑戦的な物言いで答えました。


女性教師のひとりは夫としょっちゅう一緒にいる人で、夫と妙な親しさを感じさせました。夫もこの女性に好意的で何かと特別扱いしていたので、私はずっと気にしていました。


もう一人の女性教師は、夫が私とつき合う前に片思いしていた人です。


私は夫のいう状況のイメージが頭の中に鮮明に浮かび、胸が締めつけられ感情があふれて怒りを露わにしてしまいました。



夫は私が2人の女性の存在に不安を抱いていることを知っていたのに、自らその場を選び帰らなかったことがショックでした。


私は言葉を尽くして自身の気持ちを説明しましたが、夫は私を睨みつけながらろくに聞いておらず、内容を一切受け入れずに「ちょっと何言ってるかわかんない」と一蹴しました。



「少しでも安心させてほしい」

「不安になるあなたがおかしいんでしょ。なんで俺があなたの安心のために何かしなきゃいけないの。てめえの気持ちくらいてめえでどうにかしろよ」



「朝まで好きだった人と一緒にいたら私がどう思うかとか考えないの?」

「あなたが誰といたの?って聞くから答えてやったのに。あなたがどう思おうがどうでもいい」



「私が朝帰りしたらどう思う?」

「別に。あなたが何しようが俺には関係ないし興味ない」



その他にも


「俺仕事してきてるんだよね。一言おつかれさまとか言えないの?」

「おまえの価値感押しつけるな」

「あなたはねぇ、ほんとダメ」

「(女性教師2人は)おまえみたいなしょうもない人たちじゃないから。おまえなんかよりちゃんとした素晴らしい女性だ」


私は夫の吐き出す言葉に激しく傷つき、ボロボロでした。


夫の怒りに対して必死に謝罪し、不安な気持ちを順序だてて話そうとすると、夫は私のあらゆる〝非〟を責め、恐ろしく威圧的な大声で訳の分からない言葉を連呼しました。


私は夫が怖くて何も言えなくなり、ただ泣きじゃくっていました。


夫は私の様子に満足したのか

「これからも俺は朝帰りするよ」

と吐き捨て、荒々しく布団に入って眠ってしまいました。

 

とにかく飲み会に執着する夫


夫は誰よりも飲み会に参加し、

誰よりも長く、最後の2人になるまで残るような感じでした。


特にX先生の誘いは絶対であり、やるべき仕事があっても休日であっても出かけていきました。


私が飲み会の頻度であったり帰宅時間などに意見・要望を伝えると、夫はものすごく激しい怒りを露わにし、必ず口論になりました。


夫は「飲み会は仕事だ」と言い張り、
いつも同じような文句で〝仕事をしていない妻〟を上から追い詰めました。


「じゃあ、おまえが外で働けよ。俺と同じくらい稼げるんだろうな。どうせ稼げないだろ?稼げないなら俺に文句言うな」


「俺が飲み会断って、周りから助けてもらえなくなって、仕事ができなくなったら、あなた責任取れんの?」


「俺が仕事できなくなったらお前のせいだからな」


夫は何でも仕事を盾にしました。


夫の言う〝飲み会は仕事〟は私にも理解できます。


つきあいのため
親睦のため
気晴らしのため


楽しい飲み会、ためになる飲み会だけでなく、時には苦痛なものであっても大切だと思います。私はそもそも飲み会自体を否定しているわけではありません。


〝飲みに行くな〟などと一切言っていないのですが、夫は私が苦しむような内容の言葉を激しく威圧的な形相と声と態度で恐怖へと陥れました。


他の同時期に結婚した先生方が深夜・朝方まで飲み続けるグループから離れていく中、夫だけがその濃密な独身グループの中にどっぷり浸かっていました。


家庭を築くことに無関心

妻の存在は常にディスカウント


一方で


心・時間・お金。

これらを飲み会とそのメンバーに惜しみなく捧げ、全身全霊尽くす夫。


私は飲み会に異常な執着を見せ続ける夫の姿に激しい嫉妬を覚え、家庭が脅かされる不安といつか捨てられるのではないかという恐怖にさらされていました。

 

夫の執着と妻の不安


結婚後、変わってしまった夫。


共感ができない

話し合いができない

恐怖と緊張


夫のモラハラは私から妻としての自信を奪い続けました。


そこに夫の飲み会への執着が重なり、私の不安はいよいよ募りました。


特に、常に行動をともにしていたX先生は「奥さんを大事に!」と言いながら、夫に〝間違い〟や〝覚醒〟をもたらすような言動・行動が多々あり、私たち夫婦の間に何度も亀裂が生じました。


夫の豹変と冷酷な仕打ちは、夫が私への興味が薄れ、心が私ではない誰かに向けられているのではないかと自然に思わせました。


私はこの不安を解消したくて素直な気もちを伝えようとしましたが、その都度、夫は怒りを露わにして無視・無言か、逆上して私の心を徹底的に潰し、全否定するばかりでまったくまともに向かい合ってくれることはありませんでした。

 

〝飲み会への執着〟のなぜ


夫の飲み会への執着。

その心の底には何があったのか。


夫がふと、飲み会について言葉を発したことがありました。


「自分がいないところで悪口を言われたら嫌だ」


これはきっと本音だったのだろうと思います。


さらに、先にも記した


「俺が飲み会断って、周りから助けてもらえなくなって、仕事ができなくなったら、あなた責任取れんの?」



何度もぶつけられたこの言葉と組み合わせて考えると、夫が何が何でも飲み会に参加する理由は【自己保身】の心が大きく働いていたのだろうな、と思います。


夫の中の損得勘定で、飲み会は〝大きな利益〟を生み出していたのです。


嫌われないように

良い人だと思われるように

守ってもらえるように


その他にも、何かしら夫の心を満たすものがあったのでしょう。


結局、飲み会に集う先生方のことも、夫にとっては自らの歪んだ欲望を満たすための道具だったのかもしれません。


そして、違う角度から見ると


夫は自己保身のためなら家庭を蔑ろにし妻の心を壊しても問題ないと判断したのだと思われます。


真相は分からないまま


飲み会は続き
朝帰りも何度もありました。


夫の心ある言葉を求めていましたが、結局はいつも激しい口論になったり徹底的に打ちのめされ、夫婦の心の溝を埋めることはできませんでした。


夫が平然と嘘をつく人であることが分かってからは、さらに苦しみました。


どこで誰と飲んでいるのか

本当に飲み会なのかどうか


後から飲み会の嘘が発覚したり

残業してきたはずの夫からお酒の匂いがしたり

知らない香りをつけてきたり


質問すると〝夫を信用できない人間性〟を頭から責められ、何も解決せずに一方的に心を壊されました。


自己保身か裏切りか


いずれにしても

夫は私との建設的な会話や納得のいく説明を徹底的に避け、強引に自身の欲望を満たしていました。


妻を人とみなさず、妻の心を軽視していたことは真実です。

 

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