モラハラ夫の特徴『会話にならない/させてもらえない』
今回は、会話を中心とした『コミュニケーション』をテーマに夫のモラハラの特徴をあげていきます。
頑なに、まともなコミュニケーションを拒むモラハラ夫。
不自由すぎた夫婦のコミュニケーション、妻の苦悩をお伝えしていきます。
会話の機会を与えない
夫は日頃から不機嫌なことが多く、
穏やかなときでも、少しでも気に食わないことがあるとすぐに恐ろしい形相に変わります。
ちゃんと話したいことがある時は、夫の機嫌やタイミングなどに細心の注意を払わなければなりませんでした。
「疲れてるところ、本当にごめんなさい」
「イチオの貴重な時間なのにごめんね。少しだけいいかな?」
というような感じで
2人にとって大切な話であっても、夫に頭を下げていました。
前に『サイレント・モラハラ』についてお話したように、無視・無言が基本スタイルなので、夫が気持ちよく「いいよ」と言ってくれたことはありません。
話を始めるとわざとらしく大きなため息を何度もつき、恐ろしい目つきでテレビを凝視。
相槌は一切ありません。
何度も気持ちを立て直して話し始めても、やはり夫は動じることなく腕を組み、口を固く結び、テレビの方を睨みつけています。
私「一言でもいいから
何か言ってほしい」
夫「じゃあ
テレビ見せて下さい」
私「そうじゃなくて、、」
夫「何?
あなたが何でもいいからって
言ったんでしょ」
私「そうだね。。ごめんね。
私の話に対して何か、、」
夫「別に」
私「話聞いてくれてた?」
夫「ちょっとよく分かんない」
と言うので、
再び丁寧に話そうとすると
「何であなたの話を聞かなきゃいけないの?」
「時間の無駄」
「俺が興味ない話をしないでくれる?」
「疲れて帰ったのに、今は俺の自由な時間じゃないの?」
「俺と話したいなら、前もって予約しろよ」
などのような言葉が吐き捨てられました。
私が話しかけた時点で、夫の顔がこわばって警戒しているのが分かります。
夫の顔を見ただけで、その威圧的な様子に心が怯んでしまい〝また明日にしよう〟と大切な話を何日も先延ばしにしてしまったり、話し始めても極度の緊張と恐怖で次第に涙が止まらなくなることも何度もありました。
話を逸らす/すり替える
夫はまっとうな会話を成立させません。
無理問答をしているようで、
頭がおかしくなります。
- 小さな言い間違いなどを徹底的に指摘して揚げ足をとり、話を逸らす
- 私が話している途中で、まったく違う話をしてくる
- 言い方が気に食わない、気分を害されたからもう話さないと言って黙る
- 強引な責任転嫁をして強引に自分の正当性を主張
- その時にまったく関係のない私の非を持ち出して責める
- 目をひん剥いて「謝れ」を連呼。
私は必死に
〝間違いは正しく言い換え〟
〝気分を害したことを謝罪し〟
〝夫の誤解を丁寧に解き〟
夫の傍若無人な攻撃をひとつひとつ受けていました。
大きな目をさらにひん剥き、鬼の形相で柄の悪い怒声をあびせてくる夫。
このとき、怒りに駆られて我を忘れているように見えますが、夫の心は冷静だったと思われます。
話を逸らしていく過程、放つ暴言、恐ろしい表情や態度はだいたいいつも同じでした。
夫の頭の中で
〝脅して私の心を壊し、巧妙な責任転嫁を仕掛けて加害者に仕立てていく〟
という決まったシナリオがあり、
私は夫の思惑どおり、洗脳・支配されてました。
すぐに怒る
夫の言うことに対して少しでも曇った顔をしたり、否定をしただけで怒ってしまうので話を続けるのが困難でした。
軽い会話で、私が夫の言ったことに
「ヤダ~笑」
と明るく言っただけで空気が一変してしまい、その後は地獄のような時間を過ごすことになります。
私は自身の言葉の真意の説明をし、悪気がまったくなかったが夫に嫌な思いをさせてしまったことを必死に謝罪します。
それでも夫は納得せず、私の心が潰れるまで責め続けます。
私はどこにあるか分からない夫の怒りのスイッチをとても恐れていました。
私の言葉には否定ばかり
夫は否定されるのを嫌うのに、私の言うことには否定から入ります。
「しょうもない」
「くだらない」
「何言ってるのか分からない」
「あなたの言葉は価値がない」
「興味ない」
「おまえごときに言われたくない」
他にも、雑談レベルでもどうでもいいところをしつこく追及されることも多かったです。
「根拠は?正確な統計出して」
「それが正しいっていう確証はあるの?」
「〝かも〟とか〝思う〟じゃなくて正しく言って」
わざと意地悪なことを聞いてきたりして、少しでも答えに詰まると
「ちゃんと答えて」
「あなたが話聞いてって言うから聞いてやってんの」
というような感じで執拗に追い詰めます。
「そうなんだ~」「それで?」とか「俺はこう思うよ」など、自然な返しはありませんでした。
おわりに
私は夫との言葉のコミュニケーションを渇望していました。
話が上手いとか面白いとか、そんなテクニックなどいりません。
ただ普通の双方向のコミュニケーションができればよいのです。
なぜ、わざわざエネルギーを使って恐ろしい空気を作り出し、訳の分からない意地の悪い言葉を吐いて人の心を潰さなくてはならないのか、、、
私にはまったく理解できませんでした。
理解できないけど、
夫との会話はあきらめられない。
あきらめたら夫婦は終わってしまう。
そして日々悩み、
考えては夫に声をかけ、玉砕。
夫の卑劣で巧妙な手段によって
〝疲れた夫を気遣えないダメな妻〟
〝夫の心を傷つけた加害者〟
に仕立て上げられます。
最終的には、いつも
夫からの地獄絵図のような脅迫によって精神的に追い詰められ
洗脳・支配されていました。
〝私が悪い〟
そう思い込み、
醜く泣きじゃくり、必死に夫に許しを請うのでした。
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